フチ付き文字の作り方-チラシやLP制作に使える派手なイラレ文字装飾
こんにちは、デザイナーのTantanです。
最近、とあるランディングページの制作をさせていただきました。
ランディングページは、通常サイトとはちがってグラフィックにインパクトが求められます。そのため、普段やらない派手な文字装飾を楽しみながら作りました。むかし折込チラシを作っていた頃を思い出しました。
そこで今回は、Illustratorでフチ付き文字を作る方法をご紹介します。シンプルなフチから、超ド派手な多重フチまでありますので、ほどよいレベルを使ってみてください。
準備
テキストの書体
太めのゴシック体がおすすめです。
(グレーの四角は、わかりやすいよう背景色をつけているだけです。)
文字づめ
普通に文字を打つと、ちょっと文字間が広かったりするので、少し狭く調整しましょう。
ひらがなの周りはさらに開いていたりするので、カーニングで少しツメましょう。
(カーニングはmacだとOption+左矢印キー)
調整したものはこちら。
助詞を小さく
全体のまとまりを良くするため、「の」などの助詞は小さくしてしまいましょう。
新聞の見出しなどでもよく見かけるやつです。金額の「100円」の円だけ小さくすることなども多いですよね。
フチ付き文字の8段階進化
レベル1:フチ
文字にフチをつけましょう。
アピアランスパネルで左下の□みたいなアイコンを押し、「新規線を追加」します。
線の角の形状はお好みで。おすすめはラウンド結合です。
さて、このままだとこんな感じで文字が痩せてしまいますね。
そこで、線を塗りの下へ持っていきます。アピアランスパネルで線を塗りの下へドラッグします。
そうすると無事にきれいなフチ付き文字になります。
フチ文字、完成です!
レベル2:シャドウ
影をつけてさらにリッチにしてみましょう。
アピアランスパネルの「fx」というアイコンを押し、「新規効果を追加」します。
「スタイライズ」の「ドロップシャドウ」を選択します。
「x軸オフセット」はシャドウを左右にどれだけずらすか、「y軸オフセット」は上下にどれだけずらすかです。お好みで調整しましょう。
「0」にすると真下に影がおちる感じになります。
今回は下記のように設定しました。
アピアランスパネルにはこのようにフチの下にドロップシャドウが増えています。
シャドウがついて、少し立体感が出ました。
フチ+シャドウ、完成です!
レベル3:グラデ塗り
塗りをグラデーションにすると光沢感が加わります。
普通の赤から少し濃い赤へ、ぐらいのさりげないグラデーションだと高級な感じになります。
間に白を挟んでコントラストを高めにするとメタリックになります。
今回は上がちょっと白で、赤から濃い赤へのグラデーションにしてみました。
できました、インパクトが増しましたね。
フチ+シャドウ+グラデ塗り 完成です!
レベル4:外フチ
フチ文字に、さらに外フチを付けていきます。
一番下に新規線を追加し、黄色の太めの線に設定します。
バランスを見て、さっきの白フチは少し細く、シャドウもちょっと控えめに調整し直しました。
こんな感じに、二段のフチ付き文字になりました。
フチ+シャドウ+ グラデ塗り+外フチ 完成です!
レベル5:外フチグラデ+ 細フチ
どんどんいきましょう。
黄色だった部分をメタリックなグラデーションにし、さらに細フチをつけます。
かなり派手になってきました。
フチ+シャドウ+ グラデ塗り+外フチグラデ+ 細フチ 完成です!
レベル6:くっきりシャドウ
さらに厚みをつけていきましょう。
ドロップシャドウを追加し、「ぼかし」の数値を0pxに設定します。
すると、くっきりした影がつきます。
かなり押し出しが強くなってきました。
フチ+シャドウ+ グラデ塗り+外フチグラデ+ 細フチ+くっきりシャドウ 完成です!
これだけのことが文字をアウトライン化せずに実現できるなんて、良い時代になりましたね。
Adobeさんに感謝です。
レベル7:文字回転
文字タッチツールで文字を回転させましょう。
ツールパレットでテキストツールを長押しするとでてきます。
文字をクリックするとバウンディングボックスのような枠がでてきます。
これを操作して拡大縮小、移動、回転ができます。
回転は、中央上の白ポチをドラッグすればOK。
右左にリズムよく回転させましょう。
フチ+シャドウ+ グラデ塗り+外フチグラデ+ 細フチ+くっきりシャドウ +文字回転 完成です!
おまけ レベル8:キラキラ
フチとは関係ないですが、ここまでやるとキラキラさせたくなりませんか。
アピアランスではなく、完全手作業で白丸と円形グラデ丸を配置しました。
おつかれさまでした、これで完成です!
これからの季節、クリスマスやお正月の売出しに、バナーやLP制作・チラシなどに役立てば幸いです。
カードゲーム風の加工などにも使えるかもですね。
それではまた〜。