コーチングの自己分析「ジョハリの窓」をチーム全員でやってみた
こんにちは、デザイナーのTantanです。
先日、社内で「ジョハリの窓」という自己分析をやりました。
社内研修やコーチングの一環として使われている分析法だそうです。自分が周りからどう見られているか、新鮮な気付きがありました。
大変面白かったので、ご紹介させていただきます。
せっかくなので、うちのメンバーの結果も公開しています!
ジョハリの窓とは
「ジョハリ」というのは心理学者のジョセフさんとハリーさんの名前を合わせた造語だそうです。
変わった名称ですが、怪しい占いなどではありません(笑)
自己評価と他己評価を照らし合わせ、その一致やズレに気づくことができるという分析法です。
「自分はこんな性格だと思っていたけど、実は周りからはこう思われていた」みたいなことが分かるわけですね。
基本的に5人以上の複数人でやるようです。うちは、ちょうどオフィス5人でやってみました。
やった手順
紙を用意する
まず、人数×人数分のメモ用紙を用意します。
うちは5人なので25枚ですね。それを5枚ずつ配ります。
性格を記入する
一枚目には、自分で自分の性格を記入します。残りの4枚には、それぞれのメンバーの性格について書きます。
書き方は3種類
- 自由記入 「明るい」「大胆」など、思いつくままに各自で記入する方法です。
- チーム独自項目 ①クライアント対応力が高い ②社内調整が得意 など、チームにとってキーになる特性をあらかじめ決めておき、それに自分や相手があてはまるかどうかを記入する方法です。
- 一般的な項目 webや書籍で公開されている診断項目を利用する方法です。
今回は、3の方法でやってみました。
使わせてもらったのはこちらの診断項目です。→ジョハリの窓の診断のやり方と注意点
こちらは一般的な性格項目がバランスよく入っています。
しかも、否定的な項目がないので書きやすいです。(ちょっと微妙なのは「頑固」くらい?)
- 頭が良い
- 発想力がある
- 段取り力がある
- 向上心がある
- 行動力がある
- 表現が豊か
- 話し上手
- 聞き上手
- 親切
- リーダー資質がある
- 空気が読める
- 情報通
- 根性がある
- 責任感がある
- プライドが高い
- 自信家
- 頑固
- 真面目
- 慎重
書いた紙を交換する
相手の性格について書いた紙を渡します。
自分の手元には、自分で自分の性格を書いた紙が一枚残り、みんなから書いてもらった紙4枚が来るわけです。
項目を集計する
1〜19の項目について、それぞれ自分と他人から何票入ったか集計します。
例えばこのような感じ。
- 頭が良い 自分1票 他4票
- 発想力がある 自分0票 他2票
- 段取り力がある 自分1票 他0票
- 向上心がある 自分0票 他0票
項目を4つの窓のグループに分ける
ここで窓が出てきます。
「ジョハリの窓」では、自分と他人の気付きの相違を4つの窓で表します。
田んぼの「田」の字のようなマス目状の窓です。
- 左上:開放の窓 自他ともに認めている性格(自分も他人も有票)
- 右上:盲点の窓 自分は気づいていない、他人から見た性格(自分は0票、他人からは有票)
- 左下:秘密の窓 自分だけが知る、他人には見えていない性格(自分は1票、他人からは0票)
- 右下:未知の窓 自分からも他人からも認知されていない項目(自分も他人も0票)
先程の項目を、「『頭が良い』の項目は開放の窓、『発想力』は盲点の窓…」というように分類していきます。
結果を見て、話し合う
自分の結果を見ると、納得する点・意外な点が色々見つかるはずです。
特に盲点の窓と秘密の窓が、認識がズレている部分です。
「こういう行動を見て、この人はこの項目にあてはまると思った」とか、「自分はもうちょっとこういう性格も出していきたい」など、話し合って理解を深めることが、認識のズレをなくすのに役立つそうです。
広島オフィスメンバーの結果
さて、結果発表です。
今回は、集計した票数を文字色に反映してみました。
赤:満場一致 黄:4票 緑:3票 青緑:2票 青:1票 グレー:0票
自分の性格を一番たくさん書いたスタッフA
自他ともに認める自信家
満点項目が4つと、メンバーの中で一番多かったです。はっきりした性格ということでしょうか。
赤字の項目だけ見ても、特徴が出ていて面白いです。
「堂々とした営業マン」という感じですね。
スタッフAは票が入らなかったいくつかの項目にちょっぴりショックを受けたようでした。
「みんなは書いてくれなかったけど、オレは結構段取り頑張ってるんだよ…!
オレの段取り力とリーダー資質をまだみんなに見せきれていない!」
ほとんどの項目で幅広く票を集め
多才ぶりがうかがえるスタッフB
ほとんどの項目に3票以上入っています。得票数はおそらく一位。
あらゆる長所を持っている感じですね。
左上の窓と右上の窓を見比べると、本人は「きつい性格」と自称していても、なにげに面倒見がいいというのが表れています。
スタッフBはなぜかお怒りでした。
「だれだ!私に真面目とか親切とかつけたのは!許さーん。」
自己評価が低めのスタッフC
メンバー唯一の慎重派
自分につけた項目が3個しかありません。ちょっと控えめにしすぎました。
「自信家」の項目が0票なのも納得です。
責任感、真面目、頑固など、仕事へのこだわりの強さというか、頭が固い感じも出てますね。
「空気が読める」「話し上手」「聞き上手」あたりのコミュ力が残念な感じです。
人間観察が得意
みんなの癒やし スタッフD
上の3人とは、はっきり違う傾向が出ています。コミュ力の塊みたいな性格ですね。うらやましい。
左上に、いかにも柔らかい言葉が並んでいますね。
スタッフDは自分の思った結果とのズレが多少あったようです。
「変なプライドは捨てきったはずなのに…!
でもなんか、自分に要求されてる立ち位置が見えた気がする」
安定したメンタルで
みんなを支えるスタッフE
スタッフEは入社して日が浅いので、まだみんなに見せていない面がありそうです。
雑用を振られても要領よくこなしていく実直さが見える気がします。
意外と自分にたくさん票を入れていますね。楽天的な面が出ているのかも。
本人は「だいたい納得だけど、聞き上手は意外かも。」とのことでした。
チームの研修にぜひ導入を
今回、それぞれ色々な気付きがあったようです。
やった後の話し合いも盛り上がりました。
どういう意図で票をいれたのか伝えてあげれば、ポジティブなフィードバックとして、人間関係にも寄与するはずです。
小一時間でできますので、ぜひやってみてはいかがでしょう。